M.2とは、小型拡張モジュール向けに設計されたコネクタ規格です。従来のmSATAコネクタに代わる規格として開発され、省スペース化と高速通信への対応を実現しました。現在ではSSDをはじめ、Wi-Fi、Bluetooth、LTE/5Gなどの通信モジュール用途でも広く採用されています。特にPC市場では、高性能ストレージ向けインターフェースとして標準的な規格となっています。 

What is M.2

 

1. M.2規格とは

M.2は、PCや産業機器向けの小型拡張モジュール規格です。従来のmSATAと比較して高い拡張性を持ち、PCIeやSATAなど複数の接続方式に対応しています。 
M.2モジュールは用途に応じてさまざまな機器に搭載されており、主に以下の用途で利用されています。 
•    SSD(ストレージ)
•    Wi-Fi / Bluetoothモジュール
•    LTE / 5G通信モジュール
•    各種拡張モジュール
近年は大容量データを高速処理する需要の増加により、特にSSD用途での採用が拡大しています。 

2. M.2のKey構造と主な用途

M.2規格では、誤挿入を防止し用途を区別するために「Key」と呼ばれる切り欠き形状が定義されています。Key形状によって利用可能なインターフェースや接続可能なモジュールが異なります。 
主なKey形状は以下の通りです。 

whatisM.2 image02
What is M.2

• A+E Key / E-Key
Wi-FiやBluetoothなどの通信モジュール向けとして利用されています。 

• B-Key
SATA SSDやWWAN(LTE/5G)モジュールで使用されます。 

• M-Key
PCIe(NVMe)SSD向けとして広く採用されています。高速伝送に適した構造です。 

• B+M-Key
B-KeyとM-Keyの両方に対応可能な形状で、主にSATA SSDに採用されています。 
同じM.2規格でも、Key形状が異なる場合は接続できないため注意が必要です。

Key configuration Main usage
A+E Key Wi-Fi, Bluetooth
E-Key Wi-Fi, Bluetooth
B-Key WWAN (LTE/5G)モジュール, SATA SSD
M-Key PCIe/NVMe SSD
B+M-Key SATA SSDなど

3. M.2のサイズ規格

M.2モジュールには複数のサイズが定義されています。サイズは4桁または5桁の数字で表され、幅と長さを示します。 

例えば「2280」の場合、
•    22:幅22mm
•    80:長さ80mm
を意味します。 

代表的なサイズ規格は以下の通りです。 
•    2230 
•    2242
•    2260          
•    2280
•    22110

M.2 size

この中でも2280サイズが最も一般的で、デスクトップPCやノートPC向けSSDに広く採用されています。 
機器ごとに対応できる長さが異なるため、導入前に確認する必要があります。 

4. M.2コネクタ選定のポイント

M.2コネクタを選定する際には、以下の4つのポイントを確認する必要があります。 

• Key形状

B-KeyやM-Keyなど、機器側との適合確認が必要です。 

• 接続方式

SATAとPCIe(NVMe)は互換性がない場合があるため注意が必要です。 

• サイズ

2230、2242、2280など、搭載機器の対応サイズを確認する必要があります。 

• 用途

SSD向けか、Wi-FiやLTE/5Gなどの通信モジュール向けかによって選定する製品が異なります。 

5. M.2用途に最適なI-PEX製品

SX-M2

SX-M2シリーズは、SSD用途向けのシールド付きM.2コネクタです。高速伝送に対応し、安定した接続性能を実現します。 

SX-M2       コネクタ周辺からのノイズ漏れを低減

      

MHF® 4L

MHF 4Lは、Wi-Fi、LTE、5GなどのM.2通信モジュール向けアンテナ接続用コネクタとして広く使用されています。小型で優れた高周波特性を備えています。

MHF I

 

MHF® 7S

MHF® 7Sは、Wi Fi 6E/7や5Gミリ波対応機器向けアンテナ接続用コネクタです。フルシールド構造により優れたEMC性能を実現し、最大15GHzまで対応する高周波特性を備えています。

MHF® 7S

まとめ

M.2は、小型化と高速化を実現する拡張モジュール規格として、SSDや通信モジュールを中心に広く普及しています。適切な製品を選定するためには、「Key構造」「接続方式」「サイズ規格」の3つを正しく理解することが重要です。用途に応じたM.2コネクタを選択することで、システム性能と信頼性を最大限に引き出すことができます。