エンタープライズ製品における低速ケーブルアセンブリ

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データ転送速度の増加に伴い、サーバに必要なケーブルアセンブリも増えてきています。信号の高速化が進むなか基板だけでは信号伝送に対応ができないため、高速伝送ケーブルが重要な役割を果たしていますが、低速伝送ケーブルアセンブリも同様に現在でも電源供給や低速信号、補助配線としてサーバに使用されています。

高速信号については規格委員会で活発な議論が行われていますが、低速仕様には業界規格がほとんど定められていません。サーバ密度が増せば、消費電力や発熱量も上昇しますので、サーバシステムの構築を容易にし空気の流れを阻害しないためにも、関係規格の有無にかかわらずケーブルアセンブリのサイズは最小限であることが求められます。

低速伝送ケーブルや近距離型高速伝送ケーブルは、(電源用途で使用していないのであれば)ケーブル径を小さくできるという利点があります。ケーブル径が小さければコネクタを高密度化することができ、またフレキシブル基板(FPC)も用いることができます。線が細いほど高密度の相互接続が可能になり、配線やケーブルの結線で必要なスペースも少なくなります。 

 

目次:

曲げ半径が小さく、配線のしやすいケーブルアセンブリ

さまざまな種類のケーブルに対応するCABLINEシリーズコネクタ

CABLINE®-CA IIの標準レセプタクルに対応した、FPCに対応するCABLINE®-CA IIF

 

曲げ半径が小さく、配線のしやすいケーブルアセンブリ


低背であることと同様に、柔軟性は高速・低速の内部ケーブルにとって重要です。ケーブルを端に沿わせたり、メモリと筐体の間を縫うようにしたりして配線ができれば、スペースを有効に活用できます。また、曲げ半径を小さくすることができれば、ケーブルに必要なスペースが減るだけでなく、筐体の隅周辺も活用できます。クリックしてサーバでのI-PEXケーブルの使用例ビデオを表示 

 

ケーブルに柔軟性がないと曲げ角度が大きくなるため、結局より多くのスペースが必要になります。たとえばケーブルを上方向と左方向の2方向に動かす必要がある場合、フラットケーブルの場合は何度も折る必要があるため2方向に動かすのが困難ですが、ハーネスの場合はねじるだけで簡単に動かすことができます。真に汎用性のあるコネクタであれば、フレキシブル基板(FPC)やディスクリートケーブル、高速インピーダンス整合ケーブルに使用できます。アクセスインターフェイスとしてUSBやイーサネットが用いられる場合があり、それらを低速伝送ケーブルと一緒に配線することも可能です。 

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さまざまな種類のケーブルに対応するCABLINE®シリーズコネクタ


Article-image_1_Server-Video-Screen-Capture Corrected.jpgサーバの前面パネルには、状態表示ランプ、小型ディスプレイ、場合によってはUSBなどの入出力端子があり、このような箇所の接続に低速伝送ケーブルアセンブリが使われています。低解像度のフロントパネルディスプレイ用のケーブルアセンブリには複数のディスクリートケーブル、場合によっては複数ペアの高速ケーブルがあります。フロントパネルの小型LCDディスプレイは筐体前面の任意の場所に設置できるほか、サーバラックの支柱のすぐ手前に取り付けられることもあります。このエリアには多くの板金があるため、サーバはここに固定されます。ケーブル用のスペースは限られているため、利用できるスペースを縫うように配線できる狭ピッチケーブルアセンブリが最適です。 

低背、小型のケーブルアセンブリ

超低背の細線同軸ケーブルアセンブリやディスクリートケーブルアセンブリをご用意しております。高速から低速までに対応した低背薄型のものを取り揃えており、サーバ内部の貴重なスペースを節約します。ドローンやVR機器、ノートパソコンといった、省スペースと軽量化が重視される用途にも多く使用されています。I-PEX細線同軸およびディスクリートケーブル用コネクタ

I-PEXでは狭ピッチの入出力コネクタを幅広く提供しており、I-PEX CABLINE®シリーズにはさまざまなピッチと嵌合方向のバリエーションをご用意しております。ディスクリートケーブルやシールドケーブル、インピーダンス整合細線同軸ケーブル、ツイナックスケーブルの結線に使用できるほか、フレキシブルプリント基板(FPC)用のコネクタも用意しております。高速が求められる場合は、インピーダンス整合された高速ケーブルがおすすめです。低速ケーブルアセンブリであれば使用するケーブルがより安価となります。CABLINE®コネクタは高速信号伝送に対応していますが、末端間の速度はケーブルによって決まります。

例えば、CABLINE®-VS細線同軸コネクタは0.5mmピッチのコネクタで、ピン数は20~50です。基板実装用ライトアングルレセプタクルとストレートプラグを使用しているため、基板と平行なインターフェースにすることが可能です。ディスクリートケーブル、シールドケーブル、細線同軸ケーブル、ツイナックスケーブルの結線が可能です。FPC対応のプラグ製品であるCABLINE®-VSFもご用意しております。すべての結線で同じ基板実装レセプタクルを使用します。また、複数種のケーブルをハーネス1束に混在させることができます。ディスクリートケーブルハーネスに数本の高速ケーブルを混在するのが一般的です。高速ケーブルが必要であれば、細線同軸ケーブルを差動信号伝送に使用できます。電磁干渉の防止に最適な、コネクタ用の360度シールドのオプションもご用意しております。 

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CABLINE® -CA IIの標準レセプタクルに対応した、FPCに対応するCABLINE ®-CA IIF


Article-image_2_CABLINE-CA_IIF.png I-PEXには数十年にわたる狭ピッチケーブルコネクタの実績があります。お客様の設計ニーズに合わせたソリューションを提供できるよう支援致しますので、是非弊社までお問い合わせください。

 

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