エンタープライズ市場向けアクティブカッパーケーブルCABLINE®-CA IIEQ PLUS 112Gを開発中（2024/9/24)
開発背景
近年、サーバーやスイッチなどのエンタープライズ通信機器における高速伝送化が急速に進展しており、各システムで使用される部品のシグナルインテグリティ（SI）性能向上の必要性が高まっています。このような需要に応えるべく、I-PEXは、高速伝送112Gbps PAM4に対応するアクティブカッパーケーブル（ACC) タイプCABLINE®-CA IIEQ PLUS 112Gの開発を進めております。
なお、2024年10月15日～10月17日にアメリカ合衆国・サンノゼで開催される「OCP 2024」に参考出展します。
製品特長
CABLINE®-CA IIEQ PLUS 112Gは、高速伝送112Gbps PAM4対応を実現しつつ、省スペース化の製品コンセプトとなってます。製品高さ2.0mm、横幅30.95mmの小型設計でフットプリントを最小限に抑えています。サーバーやスイッチの内部接続に使用されるケーブルは伝送ロスを低減させるため、一般的にAWG#36以上の剛性がある太いケーブルが一般的に使用されております。しかしながら、太いケーブルは機器内の冷却に欠かせないエアフローを阻害することで、熱による伝送品質への悪影響を及ぼす可能性が懸念されます。
本製品は、AWG＃38以下の細いケーブルでも伝送速度を確保することができるため、エアフロー対策の観点から同サイズのケーブルを使用することが可能です。その結果、機器内の空気の流れを改善させ、放熱性が向上し冷却効果に寄与します。また、細いケーブルはフレキシビリティが高く、機器内の配線作業を容易にするメリットもあります。本製品はモジュール内部にイコライザーを搭載することで伝送損失を低減し、112Gbps PAM4の高速伝送を実現しています。
製品仕様
| 嵌合タイプ | 水平 |
| ピッチ | 1.2mm (差動ペア) ※0.4mm (信号接点) |
| 極数 | 60ピン(最大16 差動ペア) |
| 高さ | 2.0mm |
| 奥行き | 27.0mm |
| 幅 | 30.95mm |
| ケーブル | 細線同軸 AWG #38以下 |
| ロック機構 | メカニカルロック付き |
開発中の製品のため、上記の製品仕様は変更になる場合があります。また、量産開始時期は未定ですが、サンプルのご提供や製品詳細につきましては以下よりお問い合わせください。https://www.i-pex.com/ja-jp/contact-us
